ニュー・ワールド・オーダー(New World Order、NWO)は、歴史的、政治的、陰謀論的な文脈で多義的に使われる用語です。基本的には、世界の政治的・経済的な秩序や統治の変化を指す言葉ですが、陰謀論と言われることも。以下に、ニュー・ワールド・オーダーの歴史的背景と、現在の状況を説明します。
新世界秩序 歴史的・政治的背景
1. 戦後の新秩序
第一次世界大戦後:
ウィルソン大統領の14か条の平和原則(1918年):ウッドロウ・ウィルソン米大統領は、国際連盟の設立を含む新たな国際秩序を提案し、これが「新世界秩序」の初期の概念とされています。
第二次世界大戦後:
国際連合の設立(1945年):国際連合(UN)の設立を通じて、世界の平和と安全を保つための新たな国際協力の枠組みが「新世界秩序」として提唱されました。この時期、国際連合や国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)などの国際機関が設立され、戦後の国際秩序を再構築しました。
2. 冷戦終結後
ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の演説(1990年):
1990年、ジョージ・H・W・ブッシュ米大統領は、冷戦後の世界における国際協力と平和のための新たな秩序を「ニュー・ワールド・オーダー」として言及。これにより、冷戦の終結とともに、新しい国際的な枠組みや協力体制の構築が目指されました。
新世界秩序 陰謀論的背景
1. 秘密結社やエリートの支配
陰謀論の主張:
NWOは、特定の秘密結社やエリート層が世界を支配しようとする計画を指すとする陰謀論の一部です。フリーメイソン、イルミナティ、ビルダーバーグ・グループなどがしばしばこの文脈で取り上げられます。
世界政府の樹立:
この陰謀論では、特定の集団が単一の世界政府を樹立し、国民を監視し、支配しようとしていると主張されています。世界経済フォーラム(WEF)や国際連合などの国際機関がその道具として利用されているとされることもあります。
2. 制度的支配と監視
通貨と金融支配:
国際金融機関や中央銀行が、経済政策を通じて各国の主権を弱体化させ、世界的な金融支配を確立しようとしているとされる。
テクノロジーと監視:
監視技術やデジタル技術を用いて、個人の自由を制限し、全体主義的な社会を構築する計画があるとする主張。
3. メディアと教育の支配
メディアの操作:
大手メディア企業が情報を操作し、NWOの計画を支援するために世論を操作しているという見解。
教育とプロパガンダ:
教育システムを通じて、特定の価値観やイデオロギーを植え付けることがNWOの一環であるとされる。
新世界秩序 現在進行中のこと
1. グローバル化
国際協力と統治:
現代では、経済的なグローバル化や国際的な協力が進む中で、国家の枠を超えた協力体制やルールの整備が求められており、これが「新しい世界秩序」として言及されることがあります。
パンデミック対応:
COVID-19パンデミックでは、国際協力やワクチン配布のグローバルな枠組みが注目され、これを新たな国際秩序の一環として見る見解もあります。
2. 気候変動と持続可能性
持続可能な発展:
気候変動や環境問題に対するグローバルな対応として、持続可能な開発目標(SDGs)が推進されており、これも新しい世界秩序の一部と見なされることがあります。
新世界秩序 懸念されること
国家主権の侵害:
NWOの概念は、国家主権が侵害されるという懸念を引き起こし、ナショナリズムや独立性の観点から批判されています。
権力の集中:
権力が特定のエリート層に集中し、民主的な統治が弱体化するという懸念があります。
マスコミによるプロパガンダ:
- 国際的協力の必要性:
グローバルな課題に対処するためには、国際的な協力が必要と国際機関が主張します。
- 平和と安定:
国際的な枠組みが平和と安定を維持する上で重要であると主張します。
参考資料
- Wikipedia: New World Order (conspiracy theory)
- The Guardian: New World Order
- BBC: What is the New World Order?
- The Atlantic: The New World Order
- Foreign Affairs: The New World Order
まとめ
ニュー・ワールド・オーダーとは、戦後、国際秩序・平和を維持するために構想された思想です。
しかし、それは、本当に国際秩序・平和を守るためのものだったのでしょうか?
陰謀論で言われるように、世界支配を企む勢力が仕掛けたカラクリだったのかもしれません。
今、日本を含め、西側の世界が一つの方向に向かっていると思いませんか?
気候変動、感染症、LGBT、移民、戦争、言論統制
岸田政権の日本人を冷遇、外国人を優遇する訳のわからない政策も、この流れを見れば、よくわかります。
国際機関や政府が良いと言っているものが、本当に私たちにとって良いものか、ちゃんと考えるべき時がきています。
マスコミのプロパガンダに騙されないように!